親子教室のクラス替えをして、最初のあいさつ。
先生に「〇〇くーん!」と呼ばれると、
「ハイ!」
と手を挙げてお返事していた長男。
それが、できなくなりました。
これが、私が最初に感じた「違和感」でした。
クラス替えで、先生も教室も一緒になる子どもたちも変わったので、
「環境が変わって緊張してるのかな?」
最初はそんなふうに思っていました。
でも、1か月経っても、2か月経っても……
「ハイ!」ができるようになることはありませんでした。
そして、この頃になると毎月の発達チェックでも、「ことば」についての項目が増えてきました。
「自分の名前を言える」
「色や動物の名前が言える」
「簡単な要求を言葉で伝えられる」
そんな項目を見ながら、
「あれ……?」
と思うことが増えていきました。
というのも、言葉が増えていないどころか、
それまで言っていた「ママ」「パパ」を、いつの間にか言わなくなっていた。
「バイバイ」もしなくなった。
「パチパチ」もしなくなった。
そして、あんなにしていた指差しまで、しなくなっていました。
親子教室の先生に相談すると、
「イヤイヤ期かもしれないね〜」
「やらないっていうのもイヤイヤ期のひとつだよ」
と言われ、
「もう少し様子を見てみましょう」
ということになりました。
私も、その言葉を聞いて、
「そうなのかな……」
と思うようにしていました。
でも、家に帰るとどうしても気になってしまう。
今までなら、流れるとパチパチとリズムをとっていた曲。
読めば「ハーイ!」と手を挙げていた『おべんとうバス』の絵本。
「特急電車が通ります、パーン!」
と言うと、
「パーン!」
と毎回返してくれていた絵本。
何度も何度も、今までと同じように繰り返してみる。
でも……
何もしてくれない。
一緒にやってくれない。
「前はできていたのに」
「どうしてやらなくなったんだろう」
そんな気持ちが、少しずつ大きくなっていきました。
できないことが増えたというより、
できていたことが、少しずつ消えていく。
そのことが、当時の私には何より不安でした。
