ABA療法

自閉症の診断を受けてすぐ、

私は完全に「検索魔」になりました。

とにかく何かしてあげたい。

自閉症について調べて、調べて、調べて……

その中で私が見つけたのがABA療法でした。

きっと自閉症について調べたことがある人なら、

一度は「ABA」という言葉を目にするんじゃないかなと思います。

その中でも、ある自閉症の女の子を育てている方の投稿を見つけて、

その方がおすすめしていたABAの本を買ってみることにしました。



マンガになっているのでとにかく分かりやすい。

難しい専門書を読むというより、

「こういうときは、こうしてみるんだ」とイメージしやすくて、私は一気に読みました。

そして療育の見学や体験に行くまでの間、

この本を参考にしながら、私たちなりにABAを意識した関わりを始めました。

私が特に意識したのは、

「小さなことでも褒める!」

これ。

できたことを見逃さずに褒める。

ちょっとでもこちらを見てくれたら褒める。

こちらの声に反応してくれたら褒める。

何か伝えようとしてくれたら褒める。

そんなことを、とにかく意識するようになりました。

もちろん、長男の変化がすべてABAによるものなのかは私には分かりません。

でも、その後に療育の見学へ行ったとき、

いくつかの事業所で

「目は合いますね」

と言ってもらえることがありました。

自閉症では、視線の使い方や人との関わり方など、さまざまなコミュニケーションの特徴が見られることがあります。

だから当時の私は、

「目が合うようになってきたんだ」

と、すごく嬉しかったのを覚えています。

そして、目線だけじゃありません。

当時あった噛み癖も、少しずつ落ち着いてきました。

「ママ以外無理!」

という状態だったあきが、少しずつ他の人にも心を開くようになって、

療育の見学に行った先では、女性スタッフさんに

「おんぶして〜」

と言うように甘えて、ぎゅっとくっついていったこともありました。

その姿を見たとき、

「すごく変わったな」

と思いました。

もちろん、これもABAだけが理由だったとは言い切れません。

療育に通い始めたことや、成長そのもの、私たちの関わり方が変わったことなど、いろいろなことが重なった結果だと思っています。

それでも、診断を受けて何をしたらいいのか分からなかった私にとって、

ABAを知ったことは大きなきっかけでした。

「自閉症の育児、どうしたらいいんだろう」

そう悩んでいる方がいたら、

まずはABAについて知ってみてほしい。

いきなり本格的に取り組まなくても、

「できたことを見つけて褒める」

ということを意識するだけでも、親子の関わり方が少し変わるかもしれない。

私にとっては、そんなきっかけになった一冊でした。

そしてある日、主人も長男の変化に気づきました。

「最近、俺も目が合うし、振り向いてくれる!」

以前、思いっきり噛まれたことがあって、

「どうしたもんか……」

と本当に悲しそうにしていた主人。

そんな主人が、

「でも本当に最近変わったよね!」

と驚いていました。

長男の成長を、私だけじゃなく主人も感じてくれた。

あの頃の私にとっては、それがすごく嬉しかったです。

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