自閉症の診断③

言葉の発達が遅れていることよりも、

「できていたことを、やらなくなった」

いや、

「もしかして、できなくなったんじゃないか?」

ということが、日に日に不安になっていきました。

そんなある日、一本の電話がかかってきました。

市の保健師さんからでした。

「長男くん、発語は増えましたか?」

1歳半健診のときのフォローの電話でした。

1歳半健診では、動物や乗り物の指差しはパーフェクト。

でも、発語はまだ「パパ」「ママ」「コレ」くらいだったので、

「もう少し様子を見てみましょう」

と言われていました。

私は保健師さんに、ここ最近の長男の様子を一通り相談しました。

すると、

「一度、市の療育の親子教室に来てみませんか?」

と声をかけてもらいました。

心理療法士さんや保育士さんなど、いろいろな専門の方に相談できると聞いて、

「これできっと改善する」

「プロに相談できるなら安心だ」

と、かなり期待して参加しました。

そして迎えた親子教室。

みんなで手遊びをしたり、音楽に合わせてダンスをしたり、絵本を読んだり、粘土遊びをしたり。

ただ、正直なところ……

「普段通っている親子教室でやっていることと似ているな」

という印象でした。

むしろ、

「これだけで大丈夫なのかな?」

と思ってしまったくらい。

今思えば、私の期待値が高すぎたんだと思います。

「専門の先生に相談できる!」

と思っていたので、

「ここに来れば、何か原因がわかるかもしれない」

「何か改善する方法を教えてもらえるかもしれない」

そんな期待をしていたんですよね。

心理療法士さんにも長男のことを一通り相談しました。

すると、

「手先は器用そうだね〜」

「まだ様子見かな〜」

という感じ。

もちろん、専門家から見れば必要なアドバイスだったのだと思います。

でも当時の私は、

「結局、まだ様子見なのか……」

と、あまり進展がないように感じてしまいました。

そこで私は聞きました。

「もう少ししっかり見てもらうなら、次はどういう機関に診てもらうのがいいですか?」

すると、

「ここでは先生がいなくて診断はできないから、療育センターに行って診察を受ける人もいるよ」

「初診待ちの人が多いから、早めに予約したほうがいいよ」

と教えてもらいました。

その翌日、すぐに療育センターへ電話。

すると……

その時点で、2か月以上の予約待ち。

「そんなに待つんだ……」

そこから私は、完全に検索魔になりました。

少しでも気になることがあると検索。

「発語 減った」

「指差し しなくなった」

「できていたこと やらなくなった」

そんな言葉を何度も検索していました。

そして、ChatGPTにも相談するようになりました。

検索して、調べて、また不安になって。

そんな毎日。

その中で何度も出てきた言葉が、

「自閉症」

でした。

でも、この頃の私はまだ、

「自閉症って、ちょっとコミュニケーションが苦手な子って意味でしょ?」

くらいにしか思っていませんでした。

まさか自分の息子が、

その「自閉症」という言葉と深く関わっているなんて。

このときの私は、まだ何も知りませんでした

タイトルとURLをコピーしました