言葉の発達が遅れていることよりも、
「できていたことを、やらなくなった」
いや、
「もしかして、できなくなったんじゃないか?」
ということが、日に日に不安になっていきました。
そんなある日、一本の電話がかかってきました。
市の保健師さんからでした。
「長男くん、発語は増えましたか?」
1歳半健診のときのフォローの電話でした。
1歳半健診では、動物や乗り物の指差しはパーフェクト。
でも、発語はまだ「パパ」「ママ」「コレ」くらいだったので、
「もう少し様子を見てみましょう」
と言われていました。
私は保健師さんに、ここ最近の長男の様子を一通り相談しました。
すると、
「一度、市の療育の親子教室に来てみませんか?」
と声をかけてもらいました。
心理療法士さんや保育士さんなど、いろいろな専門の方に相談できると聞いて、
「これできっと改善する」
「プロに相談できるなら安心だ」
と、かなり期待して参加しました。
そして迎えた親子教室。
みんなで手遊びをしたり、音楽に合わせてダンスをしたり、絵本を読んだり、粘土遊びをしたり。
ただ、正直なところ……
「普段通っている親子教室でやっていることと似ているな」
という印象でした。
むしろ、
「これだけで大丈夫なのかな?」
と思ってしまったくらい。
今思えば、私の期待値が高すぎたんだと思います。
「専門の先生に相談できる!」
と思っていたので、
「ここに来れば、何か原因がわかるかもしれない」
「何か改善する方法を教えてもらえるかもしれない」
そんな期待をしていたんですよね。
心理療法士さんにも長男のことを一通り相談しました。
すると、
「手先は器用そうだね〜」
「まだ様子見かな〜」
という感じ。
もちろん、専門家から見れば必要なアドバイスだったのだと思います。
でも当時の私は、
「結局、まだ様子見なのか……」
と、あまり進展がないように感じてしまいました。
そこで私は聞きました。
「もう少ししっかり見てもらうなら、次はどういう機関に診てもらうのがいいですか?」
すると、
「ここでは先生がいなくて診断はできないから、療育センターに行って診察を受ける人もいるよ」
「初診待ちの人が多いから、早めに予約したほうがいいよ」
と教えてもらいました。
その翌日、すぐに療育センターへ電話。
すると……
その時点で、2か月以上の予約待ち。
「そんなに待つんだ……」
そこから私は、完全に検索魔になりました。
少しでも気になることがあると検索。
「発語 減った」
「指差し しなくなった」
「できていたこと やらなくなった」
そんな言葉を何度も検索していました。
そして、ChatGPTにも相談するようになりました。
検索して、調べて、また不安になって。
そんな毎日。
その中で何度も出てきた言葉が、
「自閉症」
でした。
でも、この頃の私はまだ、
「自閉症って、ちょっとコミュニケーションが苦手な子って意味でしょ?」
くらいにしか思っていませんでした。
まさか自分の息子が、
その「自閉症」という言葉と深く関わっているなんて。
このときの私は、まだ何も知りませんでした
