自閉症の診断②

親子教室のクラス替えをして、最初のあいさつ。

先生に「〇〇くーん!」と呼ばれると、

「ハイ!」

と手を挙げてお返事していた長男。

それが、できなくなりました。

これが、私が最初に感じた「違和感」でした。

クラス替えで、先生も教室も一緒になる子どもたちも変わったので、

「環境が変わって緊張してるのかな?」

最初はそんなふうに思っていました。

でも、1か月経っても、2か月経っても……

「ハイ!」ができるようになることはありませんでした。

そして、この頃になると毎月の発達チェックでも、「ことば」についての項目が増えてきました。

「自分の名前を言える」

「色や動物の名前が言える」

「簡単な要求を言葉で伝えられる」

そんな項目を見ながら、

「あれ……?」

と思うことが増えていきました。

というのも、言葉が増えていないどころか、

それまで言っていた「ママ」「パパ」を、いつの間にか言わなくなっていた。

「バイバイ」もしなくなった。

「パチパチ」もしなくなった。

そして、あんなにしていた指差しまで、しなくなっていました。

親子教室の先生に相談すると、

「イヤイヤ期かもしれないね〜」

「やらないっていうのもイヤイヤ期のひとつだよ」

と言われ、

「もう少し様子を見てみましょう」

ということになりました。

私も、その言葉を聞いて、

「そうなのかな……」

と思うようにしていました。

でも、家に帰るとどうしても気になってしまう。

今までなら、流れるとパチパチとリズムをとっていた曲。

読めば「ハーイ!」と手を挙げていた『おべんとうバス』の絵本。

「特急電車が通ります、パーン!」

と言うと、

「パーン!」

と毎回返してくれていた絵本。

何度も何度も、今までと同じように繰り返してみる。

でも……

何もしてくれない。

一緒にやってくれない。

「前はできていたのに」

「どうしてやらなくなったんだろう」

そんな気持ちが、少しずつ大きくなっていきました。

できないことが増えたというより、

できていたことが、少しずつ消えていく。

そのことが、当時の私には何より不安でした。

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